Web検索機能(ベータ版)
Web検索機能(ベータ版提供)
*Web検索機能は希望のあったワークスペースのみに試験的に導入しており、全てのワークスペースでご利用いただける機能ではありません。
Web検索機能では、解析項目をプロンプトの指示に基づき、インターネット上に公開されている情報を自動で検索、取得し、その結果を解析結果として出力します。
Web検索機能は、これまでの「情報ソースはアップロードされた資料に限定する」というドキュメントフォースの基本原則を超越し、インターネット上に公開されている情報であれば、アップロードされた資料には記載がない情報を取得することができます。
Web検索機能とは
Web検索機能を利用すると、従来の検索よりも効率的に情報を探すことができます。ここでは、その特徴は以下のとおりです。
1. 自動で調査・要約してくれる
Web検索機能を使うと、数百のサイトを自動で巡回し、関連する情報を集めて整理してくれます。その際に長い記事を一つひとつ読む必要がなく、重要なポイントだけを素早く把握できるのが大きなメリットです。
2. 高性能AIで複雑な質問にも対応
Web検索機能では、単純なキーワード検索では答えが出にくい複雑な質問にも対応できます。統計データの比較や専門用語を含むリサーチも正確にこなせる点が魅力です。
3. 最新の情報を正確に取得できる
Web検索機能はリアルタイムでウェブ上の公開情報にアクセスでき、必要に応じて情報源も提示してくれます。これにより、「情報の鮮度」と「信頼性」を両立させた検索が可能になります。
Web検索機能は、ただ情報を探すだけではなく、
- 必要な情報をまとめて整理してくれる
- 複雑な質問にも答えてくれる
- 最新情報を信頼できる形で取得できる
といった点で非常に効率的です。調べものに時間をかけず、確実に情報を得たいときに大きな力を発揮してくれます。
Web検索機能の注意点
先に説明したように、Web検索機能は、これまでの「情報ソースはアップロードされた資料に限定する」というドキュメントフォースの基本原則を超越し、インターネット上に公開されている情報であれば、アップロードされた資料には記載がない情報を取得することができます。このWeb検索機能を有効に活用することで、わざわざ解析結果をコピーし、別の検索エンジンで調べるといった作業は不要となります。
ただしWeb検索機能を利用することで、情報ソースがアップロードされた資料以外から参照されうることに注意する必要があります。また、その情報ソースの正確性や妥当性はWeb検索機能で利用している生成AIエンジンに委ねられることになるため、Web検索機能で取得された解析結果が誤っているというリスクを許容しなければなりません。
Web検索機能の使い方
Web検索機能を利用するためには、編集画面のプロンプト詳細設定の用途で「Web検索(ベータ版)」を選択します。
*Web検索機能は希望のあったワークスペースのみに試験的に導入しており、全てのワークスペースでご利用いただける機能ではありません。

次にプロンプトを設定します。
プロンプトの書き方については、従来のプロンプトの書き方を踏襲する形で記入して問題ありません。
ただしプロンプトの指示に基づき、生成AIモデルがインターネット上に公開されている情報を自動で検索、取得してくることを意識した内容にする必要があります。
例えば、アップロードされた名刺情報に記載されている「会社名」を活用して、名刺には記載されていない「代表者経歴」をインターネット上の情報ソースから取得するプロンプトを考えてみましょう。
解析項目名:
代表者経歴
プロンプト:
名刺から会社名を取得してください。
さらに取得した会社名を利用して、その会社のホームページから代表者経歴を取得してください。
Web検索機能では、まずは特定の情報ソースを指定し、その後に情報ソースを利用した形でWeb検索が必要となる命令文を記入するのが基本的な使い方となります。
ただし、このプロンプトでは、
①アップロードされた情報ソース(名刺)から特定の項目の値を取得する
②取得した項目の値を利用して、Web検索をおこなう
という2つの指示を1つのプロンプトにまとめて記入しています。
故に、もし①の指示で情報ソースから間違った値が取得されてしまった場合は、必然的に②も誤った解析結果が出力される可能性が非常に高くなります。
そこで、すでに解析済みの解析項目の解析結果を活用して、ドキュメント解析をおこなうことでこの問題を解消することができます。
再び、アップロードされた名刺情報に記載されている「会社名」を活用して、名刺には記載されていない「代表者経歴」をインターネット上の情報ソースから取得する事例を考えます。
今回は解析項目を1つにするのではなく、あえて2つ用意します。
解析項目名:
会社名
プロンプト:
名刺から会社名を取得してください。
解析対象:
ドキュメント
解析項目名:
代表者経歴
プロンプト:
取得した会社名を利用して、その会社のホームページから代表者経歴を取得してください。
解析対象:
解析結果 > 会社名
ポイントは「解析対象」が解析項目ごとに異なる点です。詳しい設定方法は、マニュアルのドキュメントタイプの作成 > ドキュメントタイプの編集 > 解析項目 > 解析対象に記載があります。
「会社名」は従来通り、アップロードされたドキュメントからのみ参照されるのに対して、「代表者経歴」はあらかじめ取得した「会社名」を利用する形で、結果的にWeb検索に特化するような指示を作成することができます。
この手法を採用する最大のメリットは、Web検索したい対象を明確化できることです。もし万が一、「会社名」の解析結果で会社名が誤って取得されたとしても、解析結果には想定しない会社名が出力されることになるため、その解析結果を利用している「代表者履歴」の解析結果も連鎖的に取得できていないことを容易に判断することができます。